『山梨日日新聞』2007年9月5日付

都留文大 法人化1年先送り
申請書類に不備、修正間に合わず


来年四月の公立大学法人化を目指していた都留文科大が、文部科学省への申請書類の不備により、法人化を一年先送りすることが四日、分かった。同省から指摘を受けてこれまで修正作業を進めていたが、今月末の期限までに間に合わないと判断し、本年度の申請を断念した。同市は「認識が甘かった」とミスを認めている。

不備があったのは、講義内容を記す講義要項(シラバス)で、同省から事前に様式変更の通達を受けていたにもかかわらず、六月の事前審査の際に従来の様式のまま提出。同省から指摘されていた。

同大は七月の本申請の際も従来の様式で提出。「修正期限の九月末日までに正式な講義要項を提出する予定だった」という。

しかし、その後約八百科目ある講義要項すべてについて指定された様式で各教員から回収し直し、申請するには時間が足りないと判断。法人化計画の延期を決めた。