時事通信配信記事 2007年9月5日付

環境教育で連携=仙台市の動物園と宮城教育大


仙台市は4日、同市が運営する八木山動物公園の動物を教材にした環境教育プログラムを進めるため、宮城教育大学と連携の覚書を交わした。同園飼育課によると、調査研究以外で動物園と大学が連携するのは珍しい。

飼育動物を教材にした学習や自然保護の啓発活動などに、同大の教育理論を反映させることが狙い。動物園の飼育員や同大環境教育実践研究センターなどが協力して教材開発や企画立案に取り組む。

具体的には、ゾウのふんで紙を作る実験で資源の循環について学んだり、動物の骨格標本やはく製に触れたりするプログラムを計画。教員養成の一環として、同大の学生が来園した子供に解説、指導する活動も取り入れる。

梅原克彦市長は覚書の締結式で、「動物園のノウハウと同大の環境教育プログラムが融合し、いいものができる」と話した。