時事通信配信記事 2007年8月29日付

教育改革へ「画期的」な予算要求=伊吹文科相


−再任に当たり抱負は。

文部科学行政としては、私が再任したことは良かった。文科相は、息の長い仕事だからそうくるくると変わらない方が良いという見識を安倍総理が示された。

−教育改革の課題は。

教育基本法と教育改革関連3法は改正し、肉付けするために予算概算要求ではかなり画期的な要求をしている。これを年末の予算編成で実現をして、法律とお金がそろうから、後はその2つを駆使し(どう)結果を出していくか。現場の先生から文科省を含めて教育に携わる者の共通の責任だ。

−教員定数改善に向け、定数減を定めている行革推進法をどうするか。

その時々の社会情勢によって、いったん決めた法律でも部分修正を加えなければならないことはよくある。われわれが要求している予算が付けば、行革推進法に書かれている教員定数減の条項を一時停止する法律を国会に出し、議決を得るということになる。

−教育格差への認識は。

必ずしも学校教育においては思わないが、塾とか家庭教師とかは、どうしても集中の利益があって、都市だとか人口の多い所に集積され、田舎には無い。だから、公教育である程度そういうものができる態勢にするのが安倍首相の願いだ。

−科学技術関係は。

総合科学技術会議などでプロジェクトの位置付けだとか、優先順位をきちっと決めてやっている。予算もこういうご時勢としては、すいぶん伸びているから、この路線を着実に進めていけばいいと思う。