『日本経済新聞』2007年8月29日付

シャープ、阪大と環境配慮型液晶パネルを共同研究


シャープは27日、大阪大学と環境配慮型の液晶パネル製造技術を共同研究すると発表した。シャープは2009年度に稼働させる大阪府堺市の液晶パネルの新工場に、研究成果を取り入れたい考えだ。

阪大大学院工学研究科と09年3月末まで共同研究講座を開く。シャープと阪大が6人ずつ研究者を出し合い、液晶パネルや太陽電池パネルの生産技術を研究する。阪大の施設を使い、シャープが1億円の講座運営費を負担する。

パネルに金属膜を形成する際のエネルギーを減らす方法と、酸やアルカリを使わずにパネルを洗浄する技術を研究する。堺工場で液晶パネルの製造に使う電力や薬品を削減する狙いだ。