『朝日新聞』2007年8月22日付

京大・早大・黄桜、産学連携で発泡酒開発


京大、早大と、酒造大手の黄桜(京都市)は20日、発泡酒「ブルーナイル」(アルコール分5%)を共同開発したと発表した。23日から、両大学のレストランや黄桜の直営店などで、ユニークさを売りに販売する。早大の古代エジプト研究をきっかけに3者で昨年始めたアルコール飲料開発の第2弾になる。

今回は、古代エジプト後期から広がり、パスタの原料にもなるデュラム小麦を使用。京料理などで使われるユズ、地中海東部原産の香辛料コリアンダーで、フルーティーな味わいに仕上げたという。名は「ナイル川」にちなんで付けた。

第1弾として昨年売り出したのがビールの「ホワイトナイル」(同5%)。年間約7万3000本を販売した。当初は古代ビールの原料、エンマー小麦を使う予定だったが、栽培が間に合わず、デュラム小麦で代用してきた。第2弾発売にあわせ、原料をエンマー小麦にリニューアル。より、まろやかな飲み口になったという。

いずれも330ミリリットル瓶で税込み450円。黄桜営業部(075・611・4101)で通販も受け付ける。