時事通信配信記事 2007年8月23日付

京大、JSTと連携協定締結=京都市


京都市は23日、京都大と独立行政法人科学技術振興機構(JST)と連携協定を締結したと発表した。市は02年から、国の研究施設や企業などを誘致し、知的産業を創出するための「桂イノベーションパーク」の整備を開始。JSTは、同パーク内に施設を置き、京大はその施設の支援をしてきており、協定締結によって一層の産官学の交流、連携を目指す。

同日行われた協定締結式で、桝本頼兼市長は「地球環境や温暖化など、21世紀の広範な問題に対応した産官学の連携に傾注していきたい」とあいさつ。尾池和夫京大総長は、「大学の役割は教育と研究、そして社会貢献だと言ってきた。その社会貢献の成果が、具体的な形で実を結ぶのはうれしい」と語った。

京大とJST、大日本スクリーンは、障壁画などの文化財を高精細のデジタルデータで再現し、保存するための可搬型スキャナーを製造。その開発段階で、市は管理する二条城の障壁画のスキャニングを許可するなど、これまでにも3者は連携してきた。