『秋田魁新報』2007年8月17日付

大学院でも教員免許、秋田大 社会人ら取得可能に


秋田大大学院教育学研究科(修士課程)は20年度、教員免許を取得できる「教職チャレンジ・サポートシステム」をスタートさせる。これまで学部にしかなかった教員養成過程を大学院にも設け、教員志望をあきらめ切れない社会人らに対し免許取得の機会とともに、高いレベルの研究の場を提供する。同研究科では「教員免許と合わせて修士号も取得できるシステム。教育に意欲を持っている人を支援したい」としている。

学部でカリキュラムを選択する段階では教員志望ではなかったものの在学途中から教育に関心を持つようになった学部生、教員免許は取得しなかったが教育現場で社会貢献したいという思いを抱き続けている社会人らの受け皿とする狙い。これまでは、教員免許を持っていない大学卒業者が教員を目指すには、学部3年から学士入学して学び直したり、通信教育で免許取得に挑戦する方法が一般的だった。

新しいシステムでは、同研究科に在籍しながら免許取得に必要な学部の授業が履修できるようになるほか、必要な単位を取得すれば修士号が授与される。入学者が学部生時代に取得した単位のうち、どれほどを教員免許取得に必要な単位に振り替えられるかにより履修期間は異なるが、大学院修了には2、3年かかる見込み。