『秋田魁新報』2007年8月16日付

秋大と東京医歯大、研修医を相互派遣 来年度から


秋田大学医学部付属病院と東京医科歯科大学医学部付属病院(東京都文京区)による卒後臨床研修の連携プログラムが来年度、本格スタートする。

平成16年度に始まった新たな医師臨床研修制度を背景に、多くの地方大学医学部出身者が大都市の病院に流出。本県を含む地方の医師不足が深刻化する中、今回のプログラムは首都圏の研修医を地方に呼び込むきっかけづくりができるのが最大の特徴。首都圏の研修医に地域の現状をアピールする絶好の機会にもなり、地域医療を志す医師が出てくることに関係者は期待している。

両病院が進める「広域連携臨床研修プログラム」は、お互いの病院を研修協力病院として登録。2年目の研修医を3カ月ごとに1人ずつ交換して、相互派遣する内容。

国立大学法人同士が臨床研修で連携する全国初の試み。臨床研修制度の下、学生と病院の希望に応じて来年度の研修先を決める「マッチング」が今月末始まるのに合わせ、両病院で募集を開始する。