『信濃毎日新聞』2007年8月1日付

信大など5大学の理学部 効率化へ連携協定締結


信大理学部(松本市)は31日、茨城大、埼玉大、静岡大、富山大の各理学部と教育連携協定を結んだと発表した。国からの補助金(運営費交付金)が減る中、講師の相互派遣や施設の共同利用で効率化を目指す。他大学の同じ学部と教育連携協定を結ぶのは、信大で初めて。

3年前に茨城大の呼び掛けで5大学の理学部長が集まって連携を模索してきた。このほど茨城大で開いた会合で、教育研究の活性化や、情報交換などのために相互協力することを確認、各理学部長が協定書に署名した。

具体的な内容は近く開く実務者の協議で決める。構想では、他大学の非常勤講師を旅費負担だけで受け入れたり、研究施設を相互に利用できるようにしたりする。公募研究への応募や実地調査(フィールドワーク)などでも連携を考える。

信大の伊藤建夫学部長は記者会見で「交付金が減り、教育の質や量の低下が心配されている。各大学が補完し合うことで、教育の質を今まで以上に向上できる」と話した。