『神戸新聞』2007年7月31日付

神戸商議所と県立大が連携 中小企業振興


神戸商工会議所は三十日、兵庫県立大学と中小企業振興や人材育成などに関する包括協定を結ぶと発表した。インターンシップ(就業体験)の推進や第二新卒の求人、講座の企画・開催、教授らによる会員企業への助言に取り組み、産学連携を強化する。

すでに両者間で、第二創業や経営革新を目指す企業向けの講座などで個別に連携していたが、関係を深める。主な事業分野は、地域産業の振興と育成▽まちづくりなど地域振興▽企業関係者らの人材育成-を掲げている。

本年度、同商議所は夏休み期間中にインターンシップを受け入れる企業を五社、同大学に紹介した。三年生向け。参加した学生には各企業の事業創造についても考えてもらう。

八月二十八日、神戸市中央区港島中町六の同商議所で締結式を開く。同商議所は「中小企業振興について大学側に、実地に研究して学ぶ場を提供することで、学術的な検証も可能になる。他の大学との連携も考えたい」としている。

(内田尚典)