◆◆◆《学長選考結果に対する山形大学職員組合見解》◆◆◆


  意向投票結果を覆し、逆転で結城氏が新学長に!  

    −山大の将来に大きな禍根を残す決定−


昨日(25日)行われた学長選挙学内意向投票において、小山清人候補
が378票で1位となったにもかかわらず、本日開催された学長選考会
議は、355票で2位となった結城章夫候補を次期学長に指名した。

本学の学長選考はこれまで、教育研究に携わる有権者による投票結果を
尊重して行ってきたにもかかわらず、それを覆した今回の学長選考会議
の決定は、山形大学の将来に大きな禍根を残すものである。

選考会議は、意向投票の結果を覆すこととなった決定内容を、すべての
構成員に対して、より具体的に説明する義務があると考える。

結城氏は13日の小白川地区での公開討論会において、フロアーからの
天下り批判に対し、つぎのように答えていた。

「人事当局の斡旋ではない。予算を背景に押し付けているものではな
い。仮に押し付けがあるなら拒否すればよい。選挙で選ばれて学長に
なった場合は、みなさんの選択になる。したがって天下りには該当しな
い」

大学構成員は今回、意向投票という「選挙」によって、明確に「天下り
NO!」の審判を下した。にもかかわらず、結城氏が学長就任要請を受
けたということは、自ら「天下りを認めた」ことになるのではないか。

異常づくめの学長選は、結城氏が逆転で学長に決まったが、異常事態は
今後ますますエスカレートし、学内外で不名誉な注目を浴びることにな
るだろう。

学内を混乱に陥れ、学内有権者の多数の意思に反し、「結城氏の天下
り」を強引に推し進めた仙道学長以下大学執行部、学長選考会議の責任
は、筆舌に尽くしがたいほど大きい。

《本日の経過》
13:15 学長選考会議開始
14:00 昨日の意向投票結果を学内外に公開
      投票総数:809
      有効票:798
      無効票:11
        1位:小山清人 378
        2位:結城章夫 355
        3位:加藤静吾  56

投票数上位の3候補にそれぞれヒアリングを行った後、学長選考等規則
14条にもとづき協議を行ったが、意見が割れたため、14条2項によ
り無記名投票を行った。
 結果は、結城氏10票、小山氏4票で、結城氏を次期学長に決定。
16:30 学長選考会議終了