『北海道新聞』2007年7月20日付

漁業基盤の整備、建設業者も知恵 北大大学院に寄付講座


【函館】勇建設、日本データーサービス(ともに札幌)など道内を中心とした建設関連企業など二十五社が北大大学院水産科学研究院(函館)に寄付講座「水産総合基盤システム科学分野」を開設した。漁港計画など水産関連の公共政策や基盤整備の必要性や効果を研究し学問的に裏付けるほか、具体的計画を提案し漁業地域の振興を図る。

開設期間は今年六月から二○一二年三月までの約五年で、寄付金額は計約八千万円。講座スタッフは四人で、このうち客員教授として、前首相補佐官として郵政民営化に取り組んだ渡辺好明氏(東京穀物商品取引所理事長)らを迎える。

二十五日には開設記念として、渡辺氏らの講演会が午前十時四十五分から、講座スタッフらがパネル討論するシンポジウムが午後二時半から、いずれも同研究院で開かれる。入場無料。問い合わせは同研究院の水産総合基盤システム科学分野(電)0138・40・5630へ。