『京都新聞』2007年7月18日付

日本食文化研究で関西に大学院を
近畿経産局が活性化策提案


近畿経済産業局は18日、アニメや映画などのコンテンツ(情報の内容)、芸能、食といった文化産業の振興を通じた関西活性化策をまとめた。本年度の取り組みとして、産学連携による映画人材の育成事業や日本食を研究する専門職大学院の開設準備などを掲げた。

イベントプロデューサーやコンテンツ製作会社社長らと検討会議を設けてリポートをまとめた。文化産業の重要性として、アニメや日本食といった日本独自の文化に対する関心が世界的に高まっていることを指摘。関西ならではの振興策を推進するように提言した。

本年度の取り組みでは、関西出身の監督らが手掛けた映画で国際的評価が高い作品を上演するイベントのほか、屋外型の映像フェスティバルの開催、日本の食文化や調理法などを研究する大学院設置に向けた合意形成などを盛り込んだ。今後は経済界や大学と協力し、具体化を進める。