共同通信配信記事 2007年7月18日付

「授業丸投げ」許しません 文科省が大学設置基準改正


ボランティア活動や企業などでの就業体験(インターンシップ)を授業科目として取り入れる大学が増える中、文部科学省は18日までに、大学が活動内容に関与せず、派遣先に学生を“丸投げ”することのないよう、授業科目開設のルールを厳格化することを決めた。

近く大学設置基準の一部を改正し、来年4月から施行する。

文科省は「外部との提携を否定するものではない。活動が大学の求める内容に合っているか、学生がどんな活動をしているか、大学の責任で把握してもらうための改正」と説明している。

同省によると、現行の設置基準には外部との授業提携について規定はなく、これまでの「(大学は)授業科目を開設」との文言を「(大学は)授業科目を自ら開設」とすることで、外部に委託した場合の大学の関与の必要性を明確化する。担当教員による定期的な派遣先の視察など、具体的な“丸投げ”防止策は今後検討する。