『秋田魁新報』2007年7月14日付

卒後臨床研修で連携へ 秋大と東京医科歯科大


秋田大学医学部付属病院と東京医科歯科大学医学部付属病院(東京都文京区)は13日までに、卒後臨床研修について連携プログラムを立ち上げることで合意した。現在、国に「広域連携臨床研修プログラム」として申請しており、今月中にも認められる見通し。

秋大の研修医は首都圏の医療を、東京医科歯科大の研修医は「へき地医療」をそれぞれ体験できるという点で双方にメリットがある。認可されれば国立大学法人同士が臨床研修で連携する全国初のケースとなる。

平成16年に始まった卒後臨床研修を契機に、多くの地方大学医学部出身者が大都市の病院に流出。本県を含む多くの地方で深刻な医師不足が生じている。連携プログラムは本県にとって、首都圏の研修医に地域医療の現状を知ってもらい、興味も持ってもらう絶好の機会になると期待される。

プログラムでは、両大学がそれぞれの付属病院を研修協力病院として登録。2年目の研修医を3カ月ごとに1人ずつ交換して、派遣する。認可されれば20年度から募集を開始。実際の相互派遣は21年度となる予定。