『日本農業新聞』2007年6月30日付

特産品開発へ食品加工部会28日新設/山口大学と県農総技センターが連携


山口大学農学部と県農林総合技術センターは、両者でつくる連携推進会議に食品加工部会を新たに設け、県産品を活用した商品開発を進める。28日に今年度1回目の会議を開いて、部会の新設を決める。

県は今年度、農林関係試験研究機関の組織再編で、農業や畜産、林業などの研究機関を農林総合技術センターに一元化した。同時に食品加工研究室をセンターに新設したのをきっかけに、食品加工分野でも山口大学との連携を強化する考え。

部会は食品加工研究室メンバーと山口大学生物機能科学科の教官らで組織する。第1回会議で設立を決めた後、部会内で研究課題を検討する。

県農林総合技術センターは「県産素材を使い、付加価値を高めた加工品開発を加速化させるとともに食品の機能性解明にも期待したい」と話す。

連携推進会議は2005年6月に発足。これまで土地利用型作物部会や園芸特産部会など7つの部会が連携して研究を進めてきた。