共同通信配信記事 2007年6月22日付

東北大が創立100周年
世界30位以内の大学目指す


帝国大学として東京大、京都大に次いで全国で3番目に開学した東北大(井上明久学長、仙台市青葉区)が22日、創立100周年を迎え、これまで正式には決まっていなかった校章などの制定式を開いた。

制定式には約500人が出席。井上学長は「100年の歴史の中で継承してきた知の蓄積と絶えざる研究、教育の創造を通して諸課題に堂々と立ち向かう決意だ」と述べた。

校章は、仙台を象徴するハギがモチーフ。100周年を機に、教育、研究、社会貢献など5分野での今後の実行計画をまとめた「井上プラン」も策定。「10年後に総合評価で世界トップ30位以内に入る世界リーディング・ユニバーシティー」を目指す方針だ。

東北大は1907(明治40)年創立。現在は文、法、医など10学部で構成し、10万9000人を超える卒業生を送り出した。理学、工学分野での研究成果は世界トップクラスで、最近では脳研究の川島隆太教授などが有名。