共同通信配信記事 2007年6月19日付

教育3法案が参院委で可決
与党は20日成立の方針


教員免許更新制などを盛り込んだ政府の教育改革関連3法案が、19日午後の参院文教科学委員会で自民、公明両党の賛成多数で可決された。与党が反対する野党を押し切り採決に踏み切った。

教育再生を安倍政権の最重要課題に位置付ける政府、与党は教育3法案は20日の参院本会議で成立させる方針だが、野党は強く反発、混乱も予想される。

法案採決に先立つ質疑で、安倍晋三首相は教育改革の方向性に関し「安心、安全で高い水準の学力や規範意識を身に着けられる学校にしていかなければいけない」と述べ、学校現場の改善に取り組む姿勢を強調した。

法案には免許更新制のほか、教育委員会に対する文部科学相の是正指示、要求権なども規定した。

同文科委では、首相に対する質疑終了後に狩野安委員長(自民)が法案審議の終了を宣言。野党側が「審議は不十分だ」などとして委員長席に詰めより、騒然とする中で採決された。民主党が提出した対案は採決されなかった。