各位       6/11/07

     山形大学理学部 品川敦紀

本日、6月11日、山形大学学長選考会議は、学長選考に先立つ学内意
向投票について、上位3人の氏名のみの公開で、その得票数は公開しな
い事決定しました.

この、得票数の非公開とは、選考会議外への非公開ではなく、選考会議
も含めた、選挙管理委員会の外部へのいっさいの非公開です。

これは、選考会議外への非公開決定以上にひどい決定です。すなわち、
選考会議で、意向投票数を承知の上で、例えば、2位以下の候補者に決
定する場合、1位を差し置いて決定するという事に説明責任が生じる事
となります.

しかしながら、選考会議にも非公開とする事は、2位いかに決定しよう
が、1位2位を差し置いて、3位に決定しようが、自分たちも知らな
かったという言い訳ができ、説明責任を逃れる事になリます。

実は、4月末に、一度同選考会議で、この決定をいたしましたが、さす
がに、学内意向投票を有名無実化するこの非公開決定には、医学部を除
く5学部(人文、地域教育文化、理、工、農)教授会において批判が噴
出し、非公開決定の撤回をもとめる意見書が、その5学部から出され、
再検討される事となりました.

しかしながら、学外委員(経営協議会)と嘉山医学部長が非公開に固執
し、本日の選考会議において、学外委員4名+嘉山医学部長の5名が公
開に反対、人文、教育、理、工、農の5学部長が公開に賛成し、可否同
数の結果、元医学部長(元学長でもある)坪井選考会議議長による裁定
により、非公開が決定されました.

このような決定は断じて許されません。

さらに許しがたいなのは、こうした非公開に賛成した選考会議委員たち
が、本学学長候補に「結城文部科学省事務次官」を推薦している事です.

また、文科省天下り理事も、この結城事務次官推薦に奔走しているとの
事実も有ります.

これでは、文科省の意を受けて、はじめに文科省天下り官僚の学長あり
きで、それを実現するために、非公開決定をしたと言われても仕方があ
りません。.

『文科省天下り官僚」による「文科省天下り官僚のための」学長選の様
相を呈しています.これは、憲法第23条学問の自由とそれにもとづく
大学の自治を根底から覆すものと言わざるを得ません.