『山形新聞』2007年5月30日付

県境越え産学官が連携?山形大と喜多方市が協定調印


山形大地域共同研究センター(米沢市、安藤豊センター長)と福島県喜多方市は30日、県境を越えた産学官連携を推進する目的で、連携協力協定を調印した。同市が熱塩加納総合支庁内に開設する産学官連携室を、同センターが「喜多方サテライト」と利用するなどして連携を強化し、地域の産業活性化を図る。

同センターが県外自治体と協力協定を結ぶのは初めて。喜多方市では2003年度から、同センターと共同研究契約を結び、職員を研究員として派遣するなど産学官連携を進めてきており、この活動の実効性を高める狙いで協定を締結した。

協定に基づき、両者は▽大学の技術成果(研究シーズ)を喜多方市内の企業に広く周知し、企業の技術課題の解決を図る▽人材育成のサポートを行う▽大学の技術ニーズと企業の技術シーズを組み合わせ、新事業創出を推進する?などについて協力していく。

また、喜多方市は、市町村合併に伴って遊休施設となった熱塩加納総合支庁に産学官連携室を開設し、同センターの喜多方サテライトとして使用していく。

同総合支庁で行われた調印式では、安藤センター長と白井英男喜多方市長が署名し、調印。引き続き、「産学官連携室」と「喜多方サテライト」の看板を掲げた。