『北海道新聞』2007年5月30日付

はこだて未来大と北陸先端科技大学院大 学術交流協定に調印


公立はこだて未来大(中島秀之学長)は北陸先端科学技術大学院大(石川県能美市、潮田資勝学長)と学術交流協定を結ぶことを決め、調印式が二十九日、はこだて未来大で行われた。両大学は今後、共同研究や人材交流を積極的に進める。

調印式には両大学の関係者約二十人が出席。中島、潮田両学長が協定書に調印した。中島学長は「教員、学生の交流を促し、お互いの活性化につなげたい」、潮田学長は「(函館と石川の)距離は遠いが、連絡を密に取っていきたい」とそれぞれあいさつした。

はこだて未来大が学術交流協定を結ぶのは、昨年九月のオランダ・ユトレヒト大に続き五校目。北陸先端大は大学院のみを持つ教育機関で、一九九○年に開学した。知識科学、情報科学、材料科学を専門としている。

調印式後に開かれた記念シンポジウムでは、北陸先端大の寺野稔教授が、長期インターンシップや英語を重視した講義など同大のカリキュラムの特徴を説明した。また、同大の二木厚吉教授がソフトウエア工学について講演した。(渡辺淳一郎)