『読売新聞』2007年5月28日付

教育再生会議が第2次報告案、「徳育」の教科化など柱に


政府の教育再生会議(野依良治座長)は28日午前、首相官邸で合同分科会を開き、第2次報告案を了承した。

授業時間を増やすための土曜授業の実施や、道徳の時間に代わる「徳育」の教科化などが柱。6月1日の総会で正式決定し、安倍首相に提出する。

首相は会合で「国民に分かりやすい中身にする必要がある。実際に現場で実行することが大切だ」と各委員に呼びかけた。

報告案のテーマは<1>学力向上<2>心と体<3>大学・大学院改革<4>教育財政基盤の在り方――の4分野が柱。

学力向上では、授業時間10%増の具体策として、地域の実情に合わせて土曜の授業を可能にするとしている。週5日制に関しては、堅持案と見直し案双方があるため、表現は座長に一任された。

教育予算に関しては、小中学校の学校裁量による予算の拡充や、メリハリある教員給与体系の実現などを打ち出した。