共同通信配信記事 2007年5月25日付

未来の日本への政策示す
イノベーション25最終報告


高市早苗イノベーション担当相の私的諮問機関「イノベーション25戦略会議」(座長・黒川清内閣特別顧問)は25日、技術や社会の革新で2025年に目指す社会の姿と、実現への政策ロードマップ(行程表)を盛り込んだ長期戦略指針の最終報告をまとめた。

近く閣議決定し、首相を本部長に関係閣僚などで構成する推進本部を設置、各省庁が予算要求して具体的施策を進める。

最終報告は、25年の日本の姿として、がんや脳卒中の克服などによる「生涯健康な社会」、自然災害の被害の劇的な減少などによる「安全・安心な社会」、「世界的課題解決に貢献する社会」などを提示。その実現につながるイノベーション創出のための政策の進め方を「社会システムの改革」と「技術革新」の2つに分けて示した。

社会システム改革では、特に今後3年間に取り組むべき課題として「次世代への投資の充実と強化」「大学改革」「環境・エネルギーなど日本の科学技術力による成長と国際貢献」など5分野を挙げた