『毎日新聞』茨城版2007年5月25日付

筑波大:技術者養成プログラム、09年から開設へ


筑波大は24日、先端IT(情報技術)ベンチャー企業との連携による技術者養成プログラムを、09年4月から3年間開設すると発表した。現場の技術者から実践的な指導を受け、即戦力となる人材を育てるのが目的だ。

連携するのは「アクセル」(東京都千代田区)と「ネットディメンション」(同港区)の二つのIT企業で、プログラムはアクセルからの寄付金で運営される。

対象となるのは同大情報学群情報科学類・情報メディア創成学類の学生。コースは、ハードウエア技術とソフトウエア技術向けの二つあり、定員は各12人。75分間の授業を週に2回、年間計60回実施し、テレビや携帯電話などの工業製品や家電製品に組み込んで製品を自動制御させる組み込み機器を開発する技術者を養成する。

同大は「産学の連携も進み、教員や学生にも刺激になる」。また企業側も「産業界に不足している組み込み技術者を育成することができる」とメリットを強調している。【石塚孝志】