時事通信配信記事 2007年5月23日付

●予算、教員数の確保に質疑集中=教育3法案


後半国会の最重要法案に位置付けられる教育改革関連3法案は22日午後、参院文教科学委員会で趣旨説明と安倍晋三首相出席の総括質疑が行われ、実質審議入りした。質疑では、質問した与野党委員7人のうち6人が「内閣の最重要課題として教育再生を位置付ける以上、予算、教員数の確保が必要」として具体策を要求。これに対し首相は「教師が子どもたちと向き合う時間を確保するため、いろいろ検討はしなければならない」などと繰り返すにとどめた。

西岡武夫元文相(民主)はこの中で、昨年成立した行革推進法が教職員に関し「児童・生徒の減少に見合う数を上回る数の純減をさせる」と規定しているのを取り上げ、この規定の削除を強く求めた。しかし首相は「我々は必死で行革を進めなければならない立場なので、旗は降ろせない」と否定的な見解を示した。