『長崎新聞』2007年5月24日付

学術交流協定を締結 長崎大と韓国・ハーリム大


長崎大(齋藤寛学長)は二十三日、韓国のハーリム大学校(キム・チュンスー総長)と学術交流協定を結んだ。今後、長崎大医歯薬学総合研究科、ハーリム大学校医学部との間で、基礎老化学や老年病学などの研究、教育交流を活性化する。

ハーリム大学校は一九八二年設立の総合大学。人文科学、社会学、医学など七学部と、健康科学など四つの大学院からなる。学部学生は六千四百九十九人、大学院生は五百五十一人。キャンパスはチュンチョン、ソウル市にある。医学部は生命科学の老化、脳分野で有名。

二〇〇四年、韓国で開かれた「韓国分子生物学会老化部門」に、長崎大の森望教授が招待され、ハーリム大学校を訪れ、老化脳などに関する情報交換をしたのが交流の始まり。共同研究の推進、学術交流協定締結の準備を進めていた。

長崎市文教町の長崎大で調印式があり、両大学から十二人が出席。齋藤学長、キム総長が協定書を交わした。齋藤学長は「老年医学や高齢者医療における共同研究を実施。さまざまな分野で共同プロジェクトを開拓し、両大学の発展につなげたい」とあいさつ。キム総長は「お互いの医学部、さらに大学全体の関係を強くしていきたい」と述べた。

長崎大の学術交流協定締結数は八十九件となる。