『読売新聞』2007年5月19日付

「教育再生予算」を提案…教育再生会議


政府の教育再生会議は18日、首相官邸で合同分科会を開いた。

特別枠求め意見書

小宮山宏委員(東大学長)は意見書を提出し、従来の教育予算とは別枠で「教育再生特別枠」を創設するよう求めた。今後、月内の取りまとめを目指す第2次報告に特別枠創設を盛り込むことを検討する。

小宮山委員は「日本は若手研究者や学生への支援が極めて弱い。お金をかけるべき所にはかけるとの当たり前の判断をすべきだ」と主張、「教育再生特別枠」を活用して国際的に見て低い大学・大学院への公的支出を増額するよう求めた。

これに関連し、記者会見で山谷えり子首相補佐官は「教育再生特別枠」の活用例として、〈1〉4月の全国学力・学習状況調査で成績が下位の小中学校への支援〈2〉小中学生を中心とした体験学習――などを挙げた。