共同通信配信記事 2007年5月18日付

教育3法案が衆院通過
「国を愛する態度」養成


安倍内閣が今国会の最重要法案に掲げる教育改革関連3法案は18日午後の衆院本会議で、自民、公明の与党の賛成多数で可決され、衆院を通過した。民主党の対案は否決。参院では週明けの21日から審議入りし、野党は反対するものの、今国会で成立の見通しだ。与党は社会保険庁改革関連法案など他の重要法案も審議加速を図る方針。

教育3法案のうち、学校教育法改正案は義務教育の目標として「我が国と郷土を愛する態度を養う」ことなどを明記し、組織運営強化のため小中学校などに「副校長」や「主幹教諭」ポスト新設のほか、教育水準向上のため学校評価を行うことなどを盛り込んだ。

また、地方教育行政法改正案は文部科学相の教育委員会に対する是正指示、要求権を新たに規定。教員免許法および教育公務員特例法改正案では、教員免許を2009年4月から有効期間10年の更新制とし、30時間の更新講習を義務付けた。