時事通信配信記事 2007年5月7日付

●熊本大と包括協定=熊本市


熊本市と熊本大学は、市政全般にわたるさまざまな課題について協力して取り組むことを盛り込んだ包括的連携協定を結んだ。同市はこれまでに私大2校とこうした協定を結んでいるが、国立大学との締結は初めて。

これまでは市と大学が連携して事業を行う場合、双方の担当課が個別に連絡を取っていた。今後市は企画課に、大学は社会連携課に窓口を一本化。庁内、学内の連携アイデアを集約する。年2回程度は担当者が出席する会合も開く。

第1弾の事業として、2007年度中に同市と周辺市町村のさまざまな統計データを統一的に処理する「熊本都市圏インデックスプロジェクト」を実施する。人口密度や財政指標などを同じフォーマットで処理し、政策形成の資料にする。市は必要なデータを提供するほか、周辺市町村にもデータの提供を働き掛ける。

このほか人材交流の拡大や、市が「熊本ブランド」としてPRしている地下水についての共同研究なども検討している。