『陸奥新報』2007年5月8日付

弘大が青森市と連携協定締結
産業振興、健康医療で


組織的な地域連携を進める弘前大学は7日、青森市と産業振興、健康医療、自然環境など包括的な連携協定を締結した。弘大が協定を提携するのは5団体目。

両者はカシスやナマコに関し、栄養面などの成分分析や機能性研究を
行い、成果に裏付けられた開発を行うとともに市場流通調査も併せて行う。市は農業政策課の職員1人を弘大に半年間派遣したり、同大が中国・大連で行う調査に職員を帯同させることにしている。

協定調印式で佐々木誠造市長は「社会変化に対応する人材育成へ幅広い連携が必要。本市の魅力づくりのため、協力していきたい」と期待を寄せた。これに対し、遠藤正彦学長も「両者が組織的に活動し、地域に開かれ支持される大学を目指したい」と話した。

佐々木市長は「弘大の知恵を借り、これまで見つかっていない地域資源を掘り起こしたい」とした上で、「3年後に迫った東北新幹線開業に合わせブランド化したい」と決意を示した。