『東奥日報』2007年5月7日付

青森市と弘大が包括協定に調印


青森市と弘前大学は七日、都市交通、自然・環境、健康・医療・福祉、教育・文化など幅広い分野で協力体制、連携を強化するため「包括協定」を締結した。同市の新たな産業振興を図るためカシス(黒房すぐり)やナマコのブランド化、特産品開発などについて共同で研究を進める。

協定締結に伴い、同市は七日付でカシス担当の職員を弘大に派遣したほか、ナマコについては弘大との研究と並行し今月中旬、職員を中国・大連市の企業に派遣。約半年間、先進的な増養殖技術を研修させる。

市役所で行った調印式では佐々木誠造市長、遠藤正彦学長が全五条から成る協定書に署名。佐々木市長が「ナマコ、カシス、リンゴなどのほかにも潜在している資源は多い。弘大の持つ知恵を生かしてブランド化、商品化できるものを見つけたい」、遠藤学長が「さまざまな交流、指導を受け地元に密着、地元の支持のある大学として発展したい」と述べた。

弘大が県内自治体と包括協定を結ぶのは鯵ケ沢鯵ヶ沢,鰺ヶ沢,鰺ケ沢町、弘前市、県に続き四例目。四月には青森銀行とも締結している。