時事通信配信記事 2007年5月1日付

●教育3法案審議は順調


教育改革関連3法案を審議している衆院教育再生特別委員会は4月20日の審議入りから大型連休前までで、審議時間が20時間を超えた。3法案の内容の中でも、焦点の1つとなる教員免許更新制度に関し、具体的な制度設計などについて活発な議論が交わされている。いずれ法案が成立すれば、更新制導入に必要な費用負担や講習の内容といった制度の詳細を政令などで定めていかなければならないが、伊吹文明文部科学相は「参考になる意見もたくさん出ている」と国会審議の内容を評価する。

自民党の文教関係議員の1人も、「国会審議は非常に順調」とし、「大島(理森)先生と野田(佳彦)先生の(自民、民主両党国対の)大物が筆頭理事をやってくれているから」と話す。大型連休明けには地方公聴会などが開催され、「その後の週が審議のヤマになる」と同議員。与党側は「審議が50時間を超えればいつでも採決できる」という見解で、18日か22日の衆院本会議で採決を目指しているらしい。あとは民主党の動きだが、与党側は「対案を出しているわけだから」と、あまり懸念していないようだ。