『西日本新聞』2007年4月25日付

佐賀大 国立大唯一据え置きから 授業料引き上げへ


佐賀大の長谷川照学長は24日の定例記者会見で、法人化後も全国の国立大の中で唯一据え置いている授業料(年間52万800円)について「上げざるを得ない」と述べ、2008年度から引き上げる方針を明らかにした。引き上げ額は検討中で、6月までに保護者への説明などを終えて決定したい考え。

国立大の授業料は、法人化後の05年度に、文部科学省が標準額として示した53万5800円に一斉に引き上げられたが、佐賀大だけ見送っていた。

長谷川学長は、大学の収入の大半を占める国からの交付金が05年度以降、前年度比1%ずつ削減されている現状を説明し「佐賀大では毎年、約1億円ずつ減っており、ぎりぎりの状況。理解を得たい」と述べた。