『毎日新聞』宮城版2007年4月21日付

東北大:国際競争力向上で中国代表事務所を開設


東北大は20日、日本学術振興会の北京研究連絡センター内に「中国代表事務所」(所長・庄子哲雄理事)を開設した。現地の大学や企業との結びつきを強め、国際競争力の向上を目指す。

同大の06年11月現在の留学生は1250人で、国別にみると中国が520人で最も多い。06年には帰国した留学生の組織「中国校友会」も設立されている。同事務所は、北京大や清華大などから留学生を招くためのリクルート活動や、企業との共同研究のコーディネート、東北大出身で中国で活動する研究者らとの結びつきを強化する。

同大国際交流部は「優秀な人材を確保し、国際的な産学連携を進めたい」と話している。同大の海外事務所の設置は06年5月開設の米・サンフランシスコに続いて2カ所目。今後はヨーロッパへの設置も検討している。【山寺香】