共同通信配信記事 2007年4月19日付

新人看護師が多数進出 大学病院、報酬改定で


昨年の診療報酬改定の影響で、大病院を中心に看護師募集が急増した結果、新卒看護師の就職が始まるこの4月から、国立大学病院などで多数の新人看護師が働き始めた。中には入院患者をみる看護師の4割程度が「新人バッジ」を着けている病棟もあるほどで、各病院とも研修の強化などの対応に努めている。

昨年の診療報酬改定では、急性期の入院医療を強化する狙いで、看護師1人当たりの入院患者が7人と手厚い配置をした病院に診療報酬を上乗せした。

この結果、看護師の増員を計画する大病院が相次ぎ、特に、国立大学病院では、大学の法人化により公務員の定員枠に縛られなくなったことも手伝って増員が目立つ。

東大付属病院は7対1の届け出と集中治療室(ICU)増設などのため新人看護師180人、退職者の補充分を合わせ計300人を新たに迎え、看護師は従来より約200人の純増になった。同病院は新人を示す「Fresh」と記したバッジを採用したが、病棟によっては4割近くがバッジ着用というケースもある。