時事通信配信記事 2007年4月18日付

●外国人留学生10倍増目指す=再生会議分科会


政府の教育再生会議(野依良治座長)は18日午前、首相官邸で「教育再生」分科会を開き、日本の大学・大学院への外国人留学生受け入れについて、2025年をめどに現在の10倍に当たる100万人を目指す方針を決めた。5月に取りまとめる第2次報告に盛り込みたい考えだ。

文部科学省などによると、06年5月現在の留学生数は、大学・大学院合わせて計約9万4000人。海外から優秀な学生を多く受け入れることで、日本の高等教育の質の向上を図るとともに、国際化を促進するのが狙いだ。

同日の分科会では、留学生向けの住環境整備や奨学金の拡充などが必要との認識でも一致。これらを含め、大学・大学院に対する国の財政支出を、国内総生産(GDP)比で現在の2倍に当たる1%とするよう求めていく方針も確認した。

このほか、大学・大学院での英語による授業の増加や、複数ある日本語検定試験の一元化も検討する