時事通信配信記事 2007年4月17日付

●教育3法案が審議入り=衆院


後半国会の最重要法案に位置付けられる教育関連3法改正案は17日午後の衆院本会議で、安倍晋三首相と関係閣僚が出席して趣旨説明が行われ、審議入りした。3法案の焦点は、教育委員会制度改革や教員免許更新制導入で、安倍内閣が掲げる「教育再生」に向けた第一歩とされる。与党は、今国会での成立に全力を挙げる方針だ。

3法案は、教委改革を柱とした地方教育行政法、教員免許に更新制を導入するための教育職員免許法、教育基本法改正を受け各学校の目標・目的などを見直す学校教育法の各改正案で構成。衆院に設置された「教育再生に関する特別委員会」で一括して審議される。

3法案のうち、地教行法改正案には教委改革の一環として、教委に対する文部科学相の指示権などが盛り込まれた。教免法改正案では、免許に10年の有効期限を設け、更新に当たって30時間程度の講習を義務付ける。

一方、民主党も3法案への対案を提出。免許制度などで独自色を打ち出し、政府案との違いを強調している。6月23日の会期末まで2カ月余となる中、与野党の激しい議論が予想される。