共同通信配信記事 2007年4月6日付

沖縄大学院大学の建設開始
12年前後に開学予定


政府の沖縄振興策の目玉として、2012年前後に開学予定の沖縄科学技術大学院大学メーンキャンパスの起工式が6日、沖縄県恩納村で行われた。内閣府は「世界最高水準の自然科学研究拠点を目指す」としている。

初代学長にはノーベル医学生理学賞を受賞した英国人研究者、シドニー・ブレンナー氏が就任予定。

起工式の前に記者会見したブレンナー氏は、同大開設の意義について「新たな技術や産業が創出され、地域には雇用面で貢献できる。ただ効果が表れるには時間がかかるだろう」と語った。

メーンキャンパスは約70ヘクタールの敷地に実験棟や研究者の住宅などを建てる予定で、総工費は300億−350億円。開学前の先行事業として、研究者約80人が沖縄県の施設で脳神経科学などの研究を進めている。