『神戸新聞』2007年4月6日付

篠山市と神大大学院が協定書


篠山市と神戸大大学院農学研究科は五日、黒豆研究や公開講座などで連携する協定書に調印した。同大学は小野市や朝来市などとも協定を結んでいるが、堀尾尚志理事・副学長は「産業振興やまちづくりを含む包括的な協定は初めて。篠山という生きた現場で教育と研究を進めたい」と話した。

同研究科は同市にあった兵庫農科大が前身。昨年三月から新たな連携の検討を始め、七月に地域連携推進会議をつくり、十一月に同市東新町に「神戸大農学部篠山フィールドステーション」を開設するなど準備してきた。

この日発表された計画では、黒豆研究プロジェクト▽現地実習の試行▽公開講座やセミナーの開催-を本年度に予定している。酒井隆明市長は「特産を産業に結び付けることが必要。若い人に外からの目で市を見てもらい、活性化につながってほしい」と話した。

(小林隆宏)