『読売新聞』2007年4月5日付

上位教授職、東北大が導入へ…世界のトップ30目指し


東北大は5日、10年後に大学の総合評価で世界トップ30位内の大学を実現するため、独自の教員制度を来年度導入すると発表した。

教育や研究、社会貢献で先導的な役割を担っている教授を「フェロー教授」に、国際的影響力のある優れた教授を「ユニバーシティ・プロフェッサー」に、それぞれ任命する。

これらの新しい教授職は、上位の教授として位置づけ、給料もアップ。ユニバーシティ・プロフェッサーは63歳定年制の適用も除外するなど、待遇面でも既存の教授と差を付ける。いったん就任すると定年まで身分が保障される教授職に競争原理を導入し、研究や教育の活性化を図るのが狙いだ。

このほか、在職中に世界的な研究を行って定年を迎えた教授を「特務教授」として採用し、教養教育を担当させる。研究の醍醐味(だいごみ)など研究者としての成功体験を学生に伝え、学生の知的好奇心を引き出す授業を行ってもらう。

いずれの教授も、具体的な人数や給料などは今夏までに決める。