『読売新聞』2007年4月4日付

東大キャンパスに保育園


働く教職員をサポート

子供のいる教職員をサポートするため、東京大学の本郷キャンパス(東京都文京区)内に今月から開かれた「東大病院いちょう保育園」の開園式が4日行われた。

東大の教員に占める女性の割合は9・3%(昨年5月1日現在)にとどまる。女性研究者を育成するには、女性が働きやすい環境整備が欠かせないとして、大学が直接運営する保育所を各キャンパスに設立することにした。

いちょう保育園はその第1号。計6人のスタッフで運営され、一時保育も含めた定員は32人。当面は看護師ら病院職員を対象に小学校就学前までの子供を受け入れ、現在7人が入園している。将来は、本郷キャンパス内にもう1園を開設するなど3園を作り、教職員や大学院生、学部生の子供を受け入れる方針だ。

4歳の長女を預けた看護師の井津聡枝(ときえ)さん(34)は、「これまでは職場から自転車で20分かかる保育園に預けていました。送り迎えの負担が減るので夫婦ともに喜んでいます」と話していた。