共同通信配信記事 2007年4月4日付

「地域枠」で医師を確保 旭川医大が新推薦制度


北海道旭川市の旭川医科大学は2008年度入学試験で、医師不足が深刻な北海道北部や東部地域の出身者を対象にした地域枠推薦制度を導入する。04年度から義務化された2年間の臨床研修を同地域の病院ですることが条件で、定員は医学部医学科(定員100人)の5人。

都市部に医師が集中する一方、大学病院が派遣先の地方の病院から医師を引き揚げており、危機的状況になっている地域医療に貢献するのが狙い。

文部科学省によると、卒業後の研修地を医師不足のエリアに限る地域枠の入試制度は極めて珍しいという。

出願条件は、富良野市、帯広市などから北東の地域(旭川市と周辺8町を除く)にある小、中、高校のいずれかに通学し、保護者が同地域に3年以上住んでいることなど。12月1日に小論文と面接試験を実施した後、大学入試センター試験の得点が75%以上の受験者が選抜対象で、合格発表は2月13日。