『山陰中央新報』2007年4月2日付

公立大学法人島根県立大学が発足


島根県立三大学の統合・法人化に伴い、新たに大学運営を担う「公立大学法人島根県立大学」が一日、発足した。浜田市野原町の県立大で開かれた設立式には、県や大学関係者ら約五十人が出席。少子化による厳しい大学間競争が待ち受ける中、魅力ある大学づくりへの決意を新たにした。

新法人は、「県立大学」(浜田市)と、島根女子短大(松江市)と看護短大(出雲市)を統合した「短期大学部」を一体的に運営する。キャンパスは現状のままで、法人本部は浜田に設置。教職員数は二百十四人、学生数は計千八百人となる。

設立式では、宇野重昭法人理事長が「大学にとって非常に大きな転換期。三キャンパスの一体感を醸成し、魅力を一層高めていきたい」と強調。澄田信義県知事からは「島根の特性を生かした戦略を打ち立て、力強くまい進することを期待する」との訓示が寄せられた。

続いて、新たに作成されたシンボルマークをお披露目。正面玄関に掲げられた澄田知事の揮毫(きごう)による看板も除幕された。