時事通信配信記事 2007年3月26日付

●大学連合と子育て協定締結へ=兵庫県


兵庫県は26日、県内の30大学と10短大でつくる任意団体「大学コンソーシアムひょうご」(理事長・野上智行神戸大学長)との間で、子育て支援に関する協定を締結すると発表した。少子化対策の一環で、神戸市内で28日、井戸敏三知事と野上理事長が協定書に署名する。

大学コンソーシアムは、県内に本部を置く大学や短大が昨年6月、地域社会や産業界との連携強化を目指し設立。協定に基づき、両者は子育て支援に関する共同シンポジウムや研究会の開催のほか、関係事業への学生参加、情報共有などに努める。

県内の大学では既に、県立大人間環境学部(姫路市)がキャンパス内で子どもの一時預かりを行っているほか、甲南大(神戸市灘区)の心理臨床カウンセリングルームが子育て中の親の悩み相談を受け付けている。県は、コンソーシアムとの協定が「大学個別の取り組みに県が連携したり、大学間の協力を進めたりする上で有効に機能する」(少子政策課)と期待している。

県は昨年3月、県経営者協会、連合兵庫と子育て応援の三者協定を結んだのを皮切りに、今年2月には県内企業195社とも同内容の協定を締結。大学関係では昨年11月、神戸大経済経営研究所と連携協定を結んでいる。