『京都新聞』2007年3月27日付

京セラと関西アーバン銀の寄付講座
京大経営管理大学院が開設


京都大経営管理大学院は、電子部品メーカーの京セラ(京都市伏見区)と関西アーバン銀行(大阪市中央区)の寄付講座をそれぞれ2007年度から開設する。京セラの「京セラ経営哲学寄付講座」は、大手企業各社が持つ経営哲学の体系化や企業倫理の実践研究などに取り組む。

06年4月に発足した同大学院が、専門性の高い経済人を育てる体制を強化するため、両社の支援を受ける。両講座とも同大学院の学生120人が対象で、設置予定期間は3年間。

京セラの講座は、日置弘一郎教授と麗澤大企業倫理研究センターの高巌センター長らが担当し、京セラなどを例に理念経営の重要性を理論的に考察する。寄付金は年間2000万円。

また関西アーバン銀行の講座は「関西経済経営論」で、大阪市立大の塩沢由典教授を招く。関西経済の産業構造を解明し、今後の中小企業振興や人材育成につなげる。