『毎日新聞』山形版2007年3月28日付

山形大医学部:退職医らを地域の一般医に 教育センターを開設−−来月


◇医師偏在を解消へ

山形大医学部は、退職した専門医や研究を中心にしてきた医師が地域の医療機関で一般医として勤務するための研修機関「総合医学教育センター」を4月から開設する。当初は08年4月に開設する計画だったが、開設を知った専門医ら3人が研修を希望したことから、前倒しで開講する。

同センターは山形大が07年度から5年間、文科省から特別教育研究経費として採択された「メディカルスタッフの再チャレンジ推進事業」の中核機関。3、4人の専門教官を配置し、医学部の各科と協力して、地域医療を担えるように総合診療の再教育をする。

研修期間は、外科は2カ月、内科は半年を予定。月額5万円の研修費を徴収する。また、同センターでの研修者は県のドクターバンクにも登録して、県内の医療機関の求人にも応えられるようにする。

嘉山孝正同大医学部長は「専門医を一般医にリフレッシュして地域医療を担えるようにする。県とも協力して医師の偏在の解消に役立つようにしたい」と話した。【佐藤薫】