『日本経済新聞』2007年3月23日付

山梨大、再チャンレジ支援特別枠を大学院に設置


山梨大学(貫井英明学長)は22日、政府の「再チャレンジ支援総合プラン」に対応し、大学院の工学領域に特別プログラムを新設すると発表した。試験前に教授との面談や研究室への体験入室を実施、学生に適切に助言し、能力や適性も判断する。受講者の経済状況により授業料を免除する制度も設けた。

大学卒業後2年以上の社会人経験があれば年齢は不問。再就職に向けた技能向上を目指す人などの応募を見込む。機械システム、コンピュータ・メディア、物質・生命など工学系7専攻で計10人程度を募り、今年10月の入学を予定する。2年間の課程修了後は修士号を与える。

応募者は4月2―27日に事前面談希望届を提出する。面談では大学教授5人程度の支援スタッフが、各専攻に必要な素養や適性などに関する相談に乗る。実際の研究室で一定期間、教授の指導も体験させる。面談や体験指導を通した教授の評価などで本選抜に進んだ人が口述試験と書類審査を経て合格となる。