『上毛新聞』2007年3月23日付

群馬大と前橋工科大が協定


群馬大と前橋工科大は二十二日、相互に教育研究交流を進める協定を締結した。交流を通じて学部、大学院教育の円滑な推進と充実を図るのが狙い。医学、工学の双方で研究する「医工分野」での連携を軸に、教員の派遣などを含めた取り組みを検討する。

協定書によると、@学生の交流A単位互換B教育研究についての情報交換および交流−が柱。

両大は昨年二月、前橋商工会議所を含めた三者が連携して科学技術振興と地域文化発展を図る協定書を締結。教育研究機関としての質を高め、地域貢献を図るとともに、今後需要が高まる医工分野で互いのノウハウを生かそうと協力体制の充実を目指してきた。

白井紘行群馬大副学長は「互いの学部を高めていきたい。医工連携などは今後高度に期待される分野になる」と説明。大谷信男前橋工科大副学長も「産業を含めた医工分野は大きな規模になる。日本の中で先駆けになればいい」と期待する。

協定期間は今年四月一日から二〇〇八年三月末までだが、いずれかの大学が更新しない方針を決めないかぎり、継続される。