『東奥日報』2007年3月21日付

県工総研が弘大の連携大学院に


県工業総合研究センターが、弘前大学の大学院理工学研究科の「連携大学院」に位置づけられ、センターの研究者が大学院生の研究指導を行うことになった。双方の強みを生かした研究活動の推進などが目的で、二十二日に弘大理工学部で調印式が行われる。

大学と学外の研究機関が協力した連携大学院方式は、全国各地で実施されている。

弘大の連携大学院は、博士の学位取得を目指す博士後期課程の学生向けとなっている。

弘大によると、今後、覚書を交わし、具体的な詰めの協議に入る。同センター研究者の資格審査も行い、連携教授を選任する予定。同大は二〇〇七年中に、八戸工業高等専門学校とも、同様の協定を締結する方向で調整しているという。

弘大の南條宏肇理工学部長は「大学の地域貢献が重要となっている。センターと大学の研究分野が広がり、双方にとって大きなメリットがある」と期待を寄せている。

県工業総合研究センターは「県内産業振興への貢献」を行う県の研究機関で、弘前、八戸市にそれぞれ技術研究所を置いている。