時事通信配信記事 2007年3月20日付

●奨学金返済、変動金利も可能に=4月貸与から


政府は20日の閣議で、日本学生支援機構の有利子奨学金について、返済時の利率の算定方法を定めた政令の改正を決めた。従来は固定金利のみだったが、財政投融資の金利に連動した変動金利を選択することも可能になる。4月1日以降、奨学金貸与を契約する学生が対象。

同奨学金は、貸与を受けた学生が、卒業後20年以内に返済する仕組み。返済利率は在学期間の平均利率(上限3%)が適用され、今春卒業の学生の場合0.8%程度という。

現在の低金利下では、変動金利を選ぶメリットは小さいとみられる。しかし、返済期間が長いだけに、金利動向次第では、卒業時の選択で返済額に影響が出そうだ。